『WhiteBear』の
作者ラッコさんが作成したスイングEAで、
組み合わせてトータルで利益が出れば良いかな?
と考えて導入している、
Marmot V1 USDJPYのレビューです。
今日もお越し頂きまして有り難うございます。
Marmot V1 USDJPYの特徴
『Marmot V1』は、
ドル円1時間足にセットして使う
トレンドフォロータイプのEAです。
元々、
『WhiteBear』が逆張りのスキャルピングEAなので
補い合う目的で使う事を想定しているとのこと。
勝率を上げることでは無く、
むしろ高い勝率よりも
なるべく負けを小さくして1回の勝ちを大きく伸ばして利益を残す、
という損小利大の仕組みですね。
こんな感じでキレイにトレンドを追いかけてくれる事が多いです。
↓
勝率は5割を切ってますので
当然、負ける時は負けるのですが
『WhiteBear』と同様、
フルで損切りに掛かる事は珍しく、
こんな感じで上手くキズを浅く負けてくれる事が多いです。
↓
最大ポジションも1つが標準(増やす事も可能)なので
国内の業者でもバッチリ使えますし、
最大ドローダウンも1万ドルに対して500ドル程度なので
さほど大きな資金を必要としないと言うのもメリットですね。
2015年1月13日現在、
2014年11月からの実稼働テストでも
ちょうど円安の大きな流れに乗ることが出来てます。
2014年 | 獲得利益 | 獲得pips |
11月 | +36,640円 | +366.4pips |
12月 | -3,450円 | -34.5pips |
2014年計 | +33,190円 | +331.9pips |
2015年 | 獲得利益 | 獲得pips |
1月 | +5,280円 | +52.8pips |
2015年計 | +5,280円 | +52.8pips |
累計 | +38,470円 | +384.7pips |
バックテストの結果でも、
1ヶ月あたり、多い時で300ドル位の利益は出てましたので
概ね同じ様な推移になってるのでは無いかな?と感じています。
バージョンの違いについて
私が購入してから数ヶ月でバージョンアップが何度か有った様です。
見落としていたものが多かったのですが
直近だけですと以下の2回です。
2014/12/01(V1.13)
【更新内容】
______________________1.金曜日フィルター処理の変更
______________________
2015/01/05(V1.14)
【更新内容】
______________________1.カウントダウン方式の廃止
2.GMTオフセット値の自動設定
______________________
特に中のロジックを変更した訳では無さそうですが
同じ環境、同じデータでテストしてみると結果が大きく違います。
【V1.13】
総損益:$6778.22
プロフィットファクター:1.62
最大ドローダウン:$488.35 (3.28%)
総取引数:894
勝率 :47.65%
⇒【V1.13】のバックテスト詳細
【V1.14】
総損益:$4928.91
プロフィットファクター:1.62
最大ドローダウン:$696.43 (4.90%)
総取引数:902
勝率 :45.79%
⇒【V1.14】のバックテスト詳細
テスト環境は、
資金:$10,000、アルパリジャパン、スプレッド0.8pips
で共通です。
V1.14では、
この赤丸あたりの損益曲線が少しなだらかになりますね。
↓
その代わり、
収益がかなり落ちる印象です。
【V1.13】:$6778.22 ⇒【V1.14】:$4928.91
勝率も47.65% ⇒45.79%に落ちますし、
最大ドローダウンも$488.35 ⇒$696.43に悪化します。
日別の細かい所では、
ポジション取りも違ってくると思います。
この辺りの誤差が出る事については
全体的なトレード回数が少ない事による統計上の問題かもしれません。
あくまでテストの結果ではありますが
気になる部分でも有りますね。
私は当面、V1.13を使っていこうと思っています。
Marmot V1のロット設定について
上記の通り、
・ポジションは最大で1つ
・最大ドローダウンは500ドル未満
という事から計算しても、
国内業者にもしっかり対応している上、
相当、思い切った運用が可能なEAだと考えています。
具体的には、
ユーロドルの1万通貨(0.1ロット)の必要証拠金が
1.20×10000÷25×120=57600円の時
※ユーロドル1.20、ドル円120円として計算。
最大ドローダウンが5万円と考えても
57600円+50000円=約11万円
証拠金維持率100%で強制ロスカットが掛かっては大変ですので
余裕を持って余剰金を足した15万円でも運用出来ると考えています。
なので、検証の公開では更に余裕を持って
20万円:0.1ロットで運用しています。
もちろん、
ロット設定、つまりリスク管理は
各個人の判断で行う必要が有ります。
上記設定では
最大ドローダウンが来た時に
資金の1/4が消えることになりますので
資金を増やすかロットを小さくして運用すると
よりリスクが下がり、損失が抑えられるという事も
しっかり理解して運用して下さいm(__)m
Marmot V1 USDJPYについてはこちら。
移動平均クロス+トレンドフィルターで低ドローダウンの順張りEA誕生
誤解の無い様に・・・
この記事は、
欠点をあげつらってお話ししている訳ではありません。
バージョンによって異なる事が有る
という事をお知らせしたかったのと
バックテストでのトレード回数が少ない場合
ちょっとした事が結果に影響してしまう、
そんな可能性についてのお話しです。
実運用で様子を見ている限り、
エントリーも決済も利の伸ばし方も上手だと思いますし
ポジション保有期間も短めで
何と言っても「1個」しか持ちませんので
メインで使うというよりは
やはり『WhiteBear』などのスキャルEAとの併用が目的
だと考えた方が良いだろう、と感じています。
今日も最後までおつきあい頂きまして
誠にありがとうございましたm(__)m