私も愛用している、
FX自動売買には欠かせないVPS業者の
使えるねっとさんから
これまでVPSサーバーで主流だったHDDプランに加えて、
新たに、高速読み書きに対応した
SSDを使ったプランが登場しました。
これまでよりも4倍速い!?
HDDは今や大容量で高速化が当たり前になっていますが、
SSDは更に4倍(広告上)の読み書き速度向上が得られるという事です。
スケートリンクで例えるなら、
従来のHDDというスケートリンクよりも、
更に高速で安定して滑りやすくなった環境がSSD、という感じです。
・・・かえってわかりにくいでしょうか?
OSを動かすのもMT4を動かすのも
HDDに有るデータを毎度毎度読み書きする事が必要になりますので、
その都度の速度が上がると言う事は全体の高速化に繋がります。
結果、使用者からの見た目のストレスや、
処理速度の遅延によるチャンスロス(実際には微々たるものでしょうが)
を軽減できるという事になるでしょう。
実際には
HDD⇒SSDに変更し、その部分だけを高速化しても、
通信速度など他の要因も絡んできますので
広告通り単純に4倍速で動くという訳では無い筈ですが
それでも高速化には大きな効果が有ることは明白です。
なので、同じ価格帯で契約できるのであれば
SSDプランにした方がメリットは大きいと思いますね。
ただ、デメリットもいくつかあります。
デメリット① 容量が少ない
HDDに比べてSSDの記憶容量はさほど大きくありません。
現在一般的なHDDでは3TB(3,072GB)が主流ですが
SSDでは256GB前後が主流です。
単純に、約12倍の開きがあります。
それでいて価格はSSDの方が2~3割高額なので、
見た目のコストパフォーマンスから、
まだまだHDDからSSDに全て置き換わるという状況では無いという事でしょう。
しかし、ことMT4で自動売買を行うという点に限って言えば、
実質30MBも有れば十分なので、
↓
※MT4をインストールしたフォルダの容量。
SSDプランの容量(最小でも50GB)でも余裕は十分有ると言えるでしょう。
デメリット②:新規契約しか出来ない。
現在、使用中もVPSを
そっくりそのまま新しいSSDプランに移行、という事は出来ません。
新たに契約する際にのみ、SSDプランを選択出来ます。
以前は長期契約者にのみ、
途中解約しても残り期間から返金する、という特別処置が有りましたが
現在は行われていないので、
長期契約している方は
契約の更新時とか新規で追加する際に
SSDプランを選ぶという事になります。
デメリット③:米国サーバーは未対応。
使えるねっとでは国内設置とアメリカ(NY)設置の
2つのサーバーが設定されていますが、
今回SSDが導入されたのは国内設置のサーバーのみです。
MT4のサーバーが多く置かれているNYに近いVPSの方が
通信速度が速いため、チャンスロスを減らすことが出来る
というメリットが有るのですが、残念です。
と、以上3つがデメリットと言えると思いますが
MT4をデモで動かし続けるだけ、という事なら、
たいしたデメリットでも無いと思いますね(^_^)
いずれ、アメリカ設置サーバーもSSDになるらしいですから
↓
私も、契約の更新時には順次切り替えていこうと思っています。
参考:HDDとSSDの違い
ついでなので、
HDDとSSDについての違いについて
軽く解説させて頂きます。
HDDの仕組み
HDDは
Hard Disk Drive(ハードディスクドライブ)の略です。
構造は割と単純で
昔懐かしいレコードプレーヤーと
基本的な概念は同じです。
回転するディスクに対して
針に相当するものを使ってデータの読み書きをしています。
回転速度や単位あたり面積なんかによって
読み書きの速度が変わってきます。
通常、大きな円盤よりも小さな円盤の方が
データ量が小さくなりますが
大きな円盤を高速で回すのは、質量も大きくなりますし、
小さな円盤の方に比べて相当な困難を伴います。
直径が大きくなると、
内側と外側の速度差が大きくなります。
例えるなら、運動会の入場行進などで4列更新していると、
外側の人が早く、内側の人がゆっくり歩く
という事と同じ現象が起こります。
これと似て、
外側の速度を上げようと思うと
内側の速度が上がりすぎて読み書きにエラーが出たり、
直径の大きな円盤を高速で回すと
外側に振動や音が発生してしまい、
結局、読み書きにエラーが出たりする可能性が高まります。
なので、同じデータが入るなら
円盤は小さく、密度が濃い方が有利となります。
結果、
より小さな円盤に
より大量のデータを入れる様にして
より高速に回転させる
という技術が求められる様になり、
その技術の進歩の結晶がHDDという奴になります。
一方、
皆さんが使っているスマートフォンなんかは
HDDを使っている訳では無くメモリーを使う仕組みになっています。
メモリーについては
SDカードやUSBメモリーなんかと同じです。
SDカードとは関係無いのですが
「Solid State Drive」
略してSSDという名前になっています。
無理に日本語に訳すると
固体の状態の駆動装置という感じでしょうか?
実際に使ってみると
あっという間にデータの書き込みや消去が出来ます。
それは、
何も回転しないという構造が有利に働いている訳ですが
容量を増やすという部分については、
まだHDDに一日の長があります。
とはいえ、
技術の進歩も早くなっていますし
データなんてクラウドに保存してしまえば良い
という考え方も一般的になってきたので
以前ほど大容量が必要なくなってきた
という世の中にもなってきました。
なので、
メモリーを使うことでより高速に読み書きを行う
という流れになってきており
家庭用パソコンでも
アップルのiMacなんかを筆頭に
最初からHDDを使っていないというものも増えています。
これ、一度体験してしまうと
もうHDDには戻れない!
と思うほど動作速度が向上しますので
現在進行形で普及が進みつつありますし、
SSDの価格もだいぶん下がってきました。
今日も最後までお付き合い頂きまして
誠にありがとうございましたm(__)m